今日も非常に寒い日だ。空気が緊張している。
今日は仕事。
夜に、講演会あり。運動器サイエンス&アート研究会
奈良医大の田中先生が、バレエダンサーの足の障害、おもに外反母趾のことについて、レクチャーされた。
この中で、オペラ・ソプラノ歌手の中丸さんが注目すべき発言を行っていた。我々、八重山古典民謡を稽古するものにとっても含蓄深い話である。
まず、歌だから、我々は声帯だの喉だの鼻だのその辺に注目しがち、というかその辺の管理を重点的にやるものと思いがちだ。しかし、それは違うと中丸さんはきっぱりと言い切った。歌と言うのは身体で唄うものだという。だから身体管理がもっとも大事なのだと。喉ではないのだ、と。
例えば、ステージで履く靴は3足と決めているそうだが、ヒールの高さが1mmでもちがうと声が安定しなくなると言う。
また、中丸さんは小学校時代に水泳のオリンピックを目指していたそうだ。その時に培った体力と言うか身体機能が今生きていいると述べている。首や背中にすごく筋肉があるのだ、と言っていた。
オペラ歌手と言うのは、太っているものという通念が我々にはないだろうか。中丸さんが言うにはそれは間違っていると。もちろん、中丸さんは太ってはいない。
日本では中丸さんが音大の学生のころ、オペラ歌手と言うのは、運動はいけない、とか、冷たいものを飲んではいけない、辛いモノを食べてはいけない、などの制約があったそうだ。
しかし、ヨーロッパのオペラ歌手と仕事をするようになると、それは間違っていることを思い知らされたそうである。風邪を引いて熱がある時に、昔の教え通りに熱い物ばかりを飲んでいると、ヨーロッパ人から、「君は気違いか」と言われたと。体が熱いのだから、何故冷やさないのだ。なぜ冷たい物を飲まないのだ、と。
なるほど、見ていると、有名なとあるヨーロッパ人のオペラ歌手は、練習の合間に冷たい水をゴクゴク飲んでいると。結局、使って熱くなった喉を冷やしているのである。スポーツで言うところのクーリングダウンなのである。野球のピッチャーが投球のあと肩を冷やしているがあれである。アレだって、私が少年のころは、野球をやる者は肩を冷やしていはいけないから、水泳をしてはいけない、とか言われていた。まったくの間違いだったのだ。
それを言うのなら、武藤先生(日体大)に言わせれば、ちょっと前まで、運動している時には水を飲んではいけない、と言われていた。我々もそれで育った。しかし、それも迷信だったのだ。これをただすのに、日露戦争から100年かかったと。またうさぎ跳びは良くない、というのが、定着するのに四半世紀かかったのだ。
そのような「迷信」がけっこうあるようだ。
含蓄の深いお話であった。
帰りに、あらまさでビールを飲んで体を冷やした。2杯飲んで麻婆豆腐を食べた。
院で少し三線をするが、うまく制御ができなくてダメである。
帰宅した。
肉団子鍋をてきぱきと作っていた(あらまさ で)
私の麻婆豆腐ができた
明日はかなりの冷え込みだ
札幌も寒い
目次
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記 橋本英樹
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