2016年7月13日水曜日

発表の日

平成28年6月20日(日)晴れ


 今日は発表の日.

 6時頃起きる.旅行の時はいつも朝が早い.

 お風呂に入り,ご飯.
 
 ゆらてぃく市場に行って,家に送るパイナップルを買う.マンゴーもひとつ買った.あと干し魚で頗る美味しいモノあり.爆弾(おにぎり)を2つ買う.ホテルに帰って,お風呂に入って,またビールを飲んで少し休む.


石垣市市民会館 コンクール会場






ゆらていく市場




ホテルの外のテーブルで昼食



 コンクールを見に行く.優秀賞の審査をやっている.

 皆,頑張っているが,いろいろなことが聴こえる,見えるようになった.
 やはり最優秀賞の審査は厳しい.それに対応する為に,先生にもいつも厳しく指摘されるし,自分でもいつも厳しく練習に当たっているのだろう.

 音程,リズム,押弦の音壺.

 新人賞を受けた時には,優秀賞の演奏を聴いて,随分と上手なものだ,と感心したが,耳も徐々に進歩するのだろう.
 耳だけは実際の歌や演奏よりも早く進展すると思っていたが,耳の方も徐々にしか進歩しないものなのだろう.

 また,ゆらてぃく市場に行ってお買い物.干し魚を買う.


 
 ホテルに戻りちょっと休んで,6時頃行ってみると,コンクールは終わっていた.8時ころまでやると聴いたが.

 7時から発表であると.

    6時45分ころ発表を見に行く.沢山の人が集まって来ている.

 7時頃,発表.
 
 二人の男が看板を持って来て来た.そして同時に覆ってある白い布を徐にめくると書かれた合格者が表れた.

 最優秀賞は3人だけ.小生の名前はなし.トゥバラーマ大会のチャンピョンの前津さんはさすがに合格だ.

 兵庫の人と,若手の人,3人が合格.今年は合格率が低い.かなりの狭き門である.


発表を待つ人たち


新聞社の女性社員が発表の準備



ボードが到着


発表
3人しか居ない


 西垣先生の家に行き,飲む.ぶがりのーし.

 今年は新人賞の合格率が62%.

 優秀賞は新人賞より合格率が良かった.が,どちらにしても狭き門である.

 結局,先生の所に集まった受験生で合格した者は,半分以下.皆,ちょっと元気がないが例年のことだ.

 私も,今年で最優秀賞に落ちるのは3回目.また,前の琉球音楽民謡協会の新人賞のコンクール(本島 西原町)で不覚にも落ちているので,これで4回目ともなると気持ちは平静である.

 琉球音楽民謡協会の新人賞のコンクールに落ちた時には本当に悔しかった.何が悔しかったかと言えば,新しい曲を1年間出来ないのではないか,と勝手に思ったからである.また,1年間,鷲ぬ鳥,つぃんだら,でんさ,をするのか,もう散々やったし,と思うと暗かった.

 今になって思えば,これも私の思い違いであって,新人賞のレベルに相応しい曲は沢山ある.鳩間節,鶴亀節,白保節,二揚げでは,千鳥節などなど.繁昌節や くいぬぱな などの早弾きの曲を練習しても良かったのである.しかし,それが分からなかったので,悔しかったのである.
 小浜節や,安里屋節を練習している人が,羨ましく思えた.これも考え違いである.練習したい曲をやったら良いのである.

 しかし,それなりに1年が経ち,翌年は,つぃんだら節を唄い合格することが出来た.

 その1年間,結局いろいろ考えて,赤馬節,かぎやで風,鳩間節 をけっこう練習した.
 今思うと,この時の練習が自分にとって「基礎固め」となった.

 赤馬節やかぎやで風は,お稽古の最初にいつも皆で斉唱していたので,「自分にはこの曲を練習する資格がある」と思ってやったのである.まあ,難しい曲だが,これも良い練習になった.

 当時,大工哲弘先生が,年に2回ほど札幌に来られて,我々に稽古をつけて下さった.この時に,当時,盛んにやっていた赤馬節を見て頂いたが,「隨分難しい曲をやっているね.赤馬節は優秀賞の曲だぞ」と仰られていたが,何のことかよく分からなかった.当時の琉球音楽民謡協会の優秀賞の課題曲は,小浜節,安里屋節の2曲であったし(今もそうである),赤馬節は見当たらない.
 今思うと,八重山古典民お湯コンクールなど,石垣島で行うコンクールには優勝賞の課題曲に赤馬節があるので,きっとこのことを念頭に置かれたのであろう.
 
 いろいろクドく昔話をしたが,何を言いたいのかと言うと,コンクールに落ちたからと言って,がっかりするな,と言うこと.
 逆に落ちた方が上手くなることもある.
 実際,先の琉球音楽民謡協会の新人賞のコンクールに落ちた直後,機会があり,友人でフラメンコギターを結構やっているK氏に「鷲ぬ鳥」を聴いて頂いたが,落ちたら格段に上手になった,と言われた.

 そのようなことを宴会で半分くらい喋ったが,酒の席である.尻切れになった.故にこの場で話したかったことを全部書いたのである.


 10時頃,芭蕉風に行く.1時間くらいで帰ろうと思って行った.行くと,T川さんがいた.いろいろ語った.

 いろいろとお話しして,考えさせられることもあった.

 小生も今年はかなりテクニック的なところにこだわったが,余裕が出て来たらいろいろな路線を検討すべきかもしれない.

 他の教室の師範の先生にも,会場でお昼にご挨拶をすると,八重山の味を出さなくてはならないとご指摘されたが,その辺かもしれない.

 あまり人がいなかったので,ママさんにご挨拶をして帰ろうかな,と思ったら,知り合いで同門のご夫婦が来た.いろいろ話して楽しかった.
 

 また,新城先生ららご一行が来られた.新城先生は那覇におられる.そのお弟子さんで先生となった方と,その先生のお弟子さん二人.計4人で来られた.
  一緒に飲もうと言われて,仲間に入れて頂けたので,いろいろお話をしたり,歌を歌ったりして,飲んで楽しかった.

 あと,コンクールを受けたご一行様も大挙してきてすごく賑やかになった.

 皆でいろいろ唄って楽しかった.小生が小浜節を唄ったが,喉の調子も悪いしせいか,あと,飲み過ぎもあり,ひどく下手にしか唄えなかった.もうちょっと良い所を見せたかったのであるが,残念.
 優秀賞を取られた方も多数あり.私の歌を聴いて,きっと,すごく自信をつけられたであろう.

 1時頃帰る.ホテルで寝た.1時頃.昼からチビチビとビールだ,泡盛だ,と飲んでおり,もう酒等飲めたものではない.


 明日は帰る日.早めに竹富に行って,チェックアウトの前に帰ってきて,荷物整理,そして一服して,西垣先生のお宅に寄ってご挨拶をして,そのあと,ちょっと商店街をブラブラして札幌に帰る予定.



平成28年 八重山古典民謡コンクール出場記 もくじ


6/15(水)石垣島に到着

6/16(木)本番の前日



     黒島へ行く

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