2014年7月2日水曜日

最優秀賞受験記 No.4 前日のリハーサルでのこの急場を凌ぐ策は



平成26年6月12日(木)後半  明日、本番。




竹富島 旧桟橋


 竹富島から帰る。14:45の船に乗った。

 喉の完全な調子はもう望めないということが分かった。となれば、それを前提にした唄い方をするしかない。腹話術のような、口を大きく開けないで唄う唄い方しかない。良い悪いを問いてもしょうがない。


 14時30分の船で石垣島に戻る。

 ホテルで、風呂に入って休んだ。休む、と言っても落ち着かない。でも強制的に横になった。

 30分経ったら起きて、下のフロアに行って、練習。今日のリハーサルの準備をする。

 とにかく手をしっかりしておかなくては。手を間違わない様に、と言うか忘れない様にしたい。本番で忘れてしまった、何て言う事になったら、恥である。

 とにかく、本番で唄い通すつもりだ。

 ガラガラになる前に逃れるように唄うしかない。
 
 最低限の音量。あまり声を噴かさない。

 口を大きく開けない。など

 つまり声帯に負担をかけないで唄うしかない。もちろんあまり良い唄い方ではないと思う。

 下のフロアで夕方練習をする。結局、大事なことに気がついた。

 低ければ低いほど唄い易い。至極簡単なことだが。

 本調子 Aが最低かな。二揚げで13下げ。

 これでいこうと。こうすると、かろうじて唄える。

 いくら唄ってもしょうがないし、唄えない。声が潰れてしまう。

 出発。西垣先生の所に行く前に、糸洲三線店に行って、笛を買いたい。笛も欲しいなあ、と思っていた。今回、笛を買うことも石垣での重要な目的なのである。

 タクシーで行く。






糸洲三線店


 思ったよりも広いお店。聴くと、店長は三線の先生で、今回のコンクールでも審査員をされると言う。しかも最優秀賞の。

 「お手柔らかに」と申し上げるのが精一杯。

 先生と奥様から笛の吹き方を少し教わったが、なかなか音の出るものではない。

 1の調子のものと2の調子のものを買った。

 ここから歩いて、西垣先生の所へ行く。

 行くと、今日は非常に周りが早く、行ってちょっと他の人の演奏を聴いたら私の番だと。

 ちょっと待って頂いて、2人くらい先にやっていただいた。

 先生も私に「やるかい」と声をかけてくださった。私は今日は全部やろうと思っていたので、「やります」と。

 まあ、キーを下げて、あまり口を開けずに、声を大きく出さない様に唄ったら、唄が続いた。高い声が出ない。鼻にかけるしかない。それでも破綻してしまうよりマシであろう。

 なんとか唄えたのに気を良くした。皆さんもよく聴いてくださったのは嬉しかった。

 少し、西垣先生のところで、日本酒を勧められたので、飲んだ。

  あと皆の演奏を聴いた。

 後半、優秀賞、新人賞の受ける方の演奏も聴くことができたのは良かった。

 終わった後、同僚の男性と帰る。彼は知っているバーに行くと。彼も優秀賞受験者なのであるが、一日遅れなのである。

 女性軍はとっくに飲みに出てしまった。自分もちょっと行きたかったが、明日、本番だし、喉もダメでは行けないだろう。

 民謡酒場みたいところも行きたいが、「歌え」と言われても今は唄えないし、するとつまらないかなあ、と。


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